登山装備、道具には色々な種類があり、これから登山を始めるという人にとって最初に色々調べて装備を揃えることはかなり大変です。しかも登山道具は安いのから高いのまでピンキリでどれがいいのか分からない人もたくさんいると思います。この記事では
- 登山を始めたいけど何から用意すれば何を用意すればいいのかわからない
- 買うものはわかったけどいくらくらいのものを買えばいいのかわからない
- 登山前に装備を全て持ったか不安
以上のような悩みを持つ人のために登山に必要な道具リストと、その中でも安く買える商品を紹介していきます。
登山前に揃えたい必要最低限の持ち物
登山道具で大事なのは「軽さ」と「コンパクトさ」です。上級者ほどこの2点に気をつけて装備を整えています。少しでも道具を軽くすることで負担を減らし、荷物をコンパクトに仕舞い、整理整頓を行うことで必要なものを必要な時に取り出しやすくできます。
とはいえ、そういう装備ほど高額になってきます。この記事では初心者用に私がお勧めする、安価で比較的軽い登山用具を紹介します。登山する時期や登山目的地によって必要な装備は変化しますが、ここでは必要なものをまとめてリストアップします。
品目 | 必要個数 | 備考 |
ザック・リュック | 1 | 多く運ばないのであれば安いものでも構わない。容量が大きく軽いと良し |
サックカバー・レインカバー | 1 | しっかりと防水されているもの |
レインウェア | 1 | しっかりと防水されているもの |
防寒着 | 1 | なるべく軽いものがオススメ |
手袋 | 1 | 防寒用、滑り止め用 |
登山靴 | 1 | 登山靴はなるべく妥協せず、しっかりとしたものを買う |
厚手の靴下 | 1以上 | 登山靴は硬いため、足へのダメージを防ぐために必要 |
登山ズボン | 1以上 | なるべく通気性がよく、加えて汚れにくく軽いもの |
タオル | 1以上 | 濡れた箇所を拭くため、汗を拭くために必要 |
水と食料 | 必要に応じて | しっかり水分と栄養を補給しながら登山する |
ザック(リュック)
ザックは登山において食料、小物や必要道具を入れて運ぶために必要なアイテムです。基本的には日帰りや一泊程度の登山なら20L〜40Lの容量で十分です。
ザックを選ぶ時に特に重要なのは「軽さ」です。その次に「丈夫さ」が大事になります。このサイズのザックはどれも同じような重さに感じるかもしれませんが、登山は長時間ものを背負って歩くスポーツですので、数百グラムの違いが体力の消費に大きく影響します。
「軽さ」と「丈夫さ」は相反するもので、「丈夫さ」を追求するとザックは重くなってしまうのですが、登山グッズを売っている有名メーカーに行けば少々高額ですが軽さと丈夫さを併せ持ったそれなりにいいものは買えます。しかし、別にそこまでいい装備を買わなくてもいいという人は自宅の汚れてもいい使わないリュックを使っても大丈夫です。
私のオススメはこちらの折りたためるほど生地が薄く、超軽いザックです。加えて防水のため雨や霧の時にはカバンの中身を心配する必要がないので重宝しています。
ザックカバー・レインカバー
雨が降った時にザックにかぶせるザックカバーは雨の日にかなり役立ちます。たとえザックに防水加工をしていたとしてもチャックの隙間から水が入ったり、防水加工を貫通して水が入ったりします。これを防ぐのがザックカバーです。ザックの中に携帯や充電器などの電子機器が入っている場合は絶対に雨の時にザックカバーをつけましょう。

レインウェア
レインウェアは雨の日はもちろん、意外と風の強い日や寒い日などにウィンドブレーカー、防寒着としても機能します。
登山中に雨が降ったから傘をさしながら登るなんて人はいません。片手がふさがっている状態はバランスが悪く、片手も使えないため怪我をするリスクが高まります。雨が降ったらレインウェアそしっかりと装備しましょう。軽い登山ならどんなものでも大丈夫です。

手袋
手袋は防寒、防水、滑り止め機能があるものが良いです。素手で岩場や気に触れた時に怪我を防いでくれます。またしっかりとモノを掴むことで岩場や鎖を使って登る山を安心して登ることができます。
以下の手袋は上記の機能に加えてスマホ操作もできるのでおススメです!

防寒着
山にテントを張る人、山小屋に泊まる人は必須です。防寒着はインナーとアウター両方用意しましょう。夏でも2000m〜3000m級の山に泊まると夜は非常に冷えますので体調を崩さないためにもいくつか防寒着を用意しておく事をお勧めします。
インナーはヒートテック系ならなんでも大丈夫です。生地が薄く、保温効果が高いので素晴らしいですね。登山中に結構汚してしまったり、消耗させてしまうことが多いので数着用意しておくと安心です。
アウターはウルトラライトダウンを超オススメしています。私の登山仲間も結構使っているのですがとにかく「超軽い」「超コンパクトにしまえる」「暖かい」の3拍子揃った優れものです。初心者から上級者までどこでもずっと使えるので買っておいて損はしません。

登山靴
登山靴はしっかりしたものを買おうと思うならお店に行く事をお勧めします。なぜなら長時間のウォーキングをサイズの合わない靴で行うと足を痛めたり靴づれの原因になるからです。
岩場や足場の不安定な場所のない山なら、汚れてしまうかもしれませんがいつも履き慣れているスニーカーでも構いません。自分の足のサイズに合った靴を選びましょう。
ただお店に行くときの問題点は登山靴メーカーに行くと高価な登山靴ばかり置いてある点です。登山を根気よく何年も続けるのであれば最初に高い靴を買ってしまうのはアリなのですが、趣味程度で年に数回登る程度なら安い登山靴が良いですよね。
その点ネット通販なら靴のサイズを指定できて安価な登山靴を購入できます。その場合、登山前には一度登山靴を履き慣らすために軽い散歩を行う事をお勧めします。
厚手の靴下
登山靴は尖った岩や不安定な足場から足を守るために硬い素材でで作られていることが多いのですが、これが逆につま先などを痛めてしまいます。これを防ぐために必要なのが厚手の靴下です。
足と靴の間にワンクッション挟むだけで非常に足への負担が少なく登山ができます。また、靴のサイズがちょっと大きいという人も厚手の靴下を重ねれば丁度よく靴が履けます。

登山ズボン
登山ズボン(トレッキングパンツ)は自宅の使わない長ズボンでもいいのですが、安くてもちゃんとした登山用のものを買うと全然違うのでオススメします。
生地が薄く軽い、防水加工で濡れない、汚れがつきにくい、通気性が抜群で足が蒸れにくい、というメリットがあり、全て快適な登山を行う上で重要な要素です。
自宅のズボンで登山する様子を想像してみてください。汗をかいたらズボン内が蒸れて、汗が吸収されて重くなります。しかもベタついて肌にくっつきます。こんなの不快でしかありません…。こういった思いをしないためにも是非トレッキングパンツの購入をしましょう。

タオル
汗をかいた時にタオルで拭いたり、濡れタオルにして首元を冷やしたり、登山後の温泉後に体を拭くのに使ったりと様々な用途があります。なんでも良いので適度なタオルを数枚持っていきましょう。
あると便利な小物
コップ | 1 | 湧水や山荘の水を飲む時に便利 |
ゴミ袋 | 2以上 | 山に持ち込んだゴミは山に捨てられないために必要になる |
圧縮袋 | 衣服の数に応じて | 衣服を持って行く際にコンパクトにすることができる |
テーピング | 1 | 怪我をした時に使用 |
サポーター | 個人でつけたい場所に応じて | 関節などが痛む場合に使用 |
履物(サンダルなど) | 1セット | 休憩中に登山靴やスニーカーから足を解放して休ませるため 休憩時間などに使用 |
絆創膏 | 複数 | 怪我をした婆愛に必要 |
歯ブラシ | 1 | 宿泊する場合に必要 |
手帳 | 1 | 行動時間などを記録するため |
日焼け止め | 1 | 特に天気のいい日には日焼けで肌が痛まないようにする |
軍手 | 1 | 岩場などで岩をつかむ時に手を守る |
ヘッドライト | 1 | 夜にテント周りで行動する時、朝暗いうちに登る時に視界を良くする |
折りたたみ傘 | 1 | 登山前後の雨対策に必要 |
着替え | 宿泊数に応じて | 宿泊する場合、また温泉に入る場合に必要 |
コンパス | 1 | 方角を知り迷わず進むために必要 |
時計 | 1 | 時間管理のために必要 |
帽子 | 1 | 頭部への過度な日照を防ぐため |
圧縮袋
着替を持ち運ぶと結構ザックを圧迫してしまいますが、圧縮袋を用いることによりそれを回避することができます。着替えを1着圧縮袋に入れるだけでザックの中にスペースが生まれ、荷物の整理がとても楽になるのでおススメです!

サポーター
登山中の関節痛が不安の方、足関節をあまり痛めたくない方、足への負担を減らしたい方におすすめです。長距離を歩く場合、傾斜がきつい坂を上り下りする場合はサポーターがあると非常に役立ちます。

ヘッドライト
日帰りで使う機会はあまりないですが、朝早く暗いうちに登山を開始する場合、夜にテント場を歩く必要がある場合などに必須です。頭につけなくても、首にかけられれば十分足元と前方が照らせます。安全対策に是非ご検討ください。
コンパス
自分の進んでいる方角を確認するのに、また自分の位置を確認するのに必須です。まあケータイのGPSが常に使えれば問題ないのですが、持っておいて損はないです。
登山に慣れてくると、方位磁針と地図で自分の位置を確認しながら進むのも楽しいです。何回か登山経験を重ねたら購入を検討してみてください。

日焼け止め
荷物を背負いながら歩いていると自然と体が前のめりになります。この時首のうなじが太陽に照らされてよく日焼けするので首には念入りに日焼け止めを塗っておきましょう。また、その他露出部分にも日焼け止めを塗って紫外線対策をしっかりして行きましょう。

折りたたみ傘
登山中に使う機会はあまりありませんが、登山開始前や登山終了後、レインウェアを着て人通りの多い場所を歩きたくない場合は折りたたみ傘を持つといいでしょう。
街中でレインウェアを着ると結構浮いてしまいますからね…
帽子
帽子はなんでも大丈夫です。登山中は、特に晴れた日には頭部に日光を浴びすぎないためにも帽子をかぶる事をお勧めします。
道具・装備は季節と山にあったものを選ぼう!
山に行く際には「山頂までのコース」「山頂の気温」「天気」「季節による変化」など色々なことに注意して、その山を登る上でベストな装備を整えましょう。
今回は基本的な道具をたくさん紹介しましたが、また別の機会にあったら楽しい面白道具を紹介したいと思います!
しっかり装備して山を登ると安全面で良くなることはもちろん、快適に登れてより一層登山が好きになるので是非装備は妥協せずに好きなものを買いましょう!
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