「〇〇するとハゲるんだって!!」
子供の時からなぜかみんな知っているこの言葉は、今になっても日常的にたまに聞きます。例えば、帽子をかぶったらハゲるというのは結構有名ですね。後は髪の毛を洗いすぎるとハゲるという言葉もよく聞きます。

ハゲになる条件がこんなにあっちゃたまったものではないですよ…
多くは単なる迷信なのですが、本当にハゲの原因になるのだとしたら薄毛に悩める者として見過ごせません。中には事実に基づくものもあり、実際に自分で調べてみると意外と気をつけた方がいい部分が分かったりします。
この記事では、ハゲに関する噂を4つ紹介してその真偽を確かめていきます!
帽子を被ったらハゲる?

結論から言うと、帽子をかぶり続けてもハゲません。
実はこの噂については2016年1月にきちんと検証されています。
2016年に、男性の遺伝的な脱毛症について研究しているAGA研究者を筆頭に「帽子内環境研究会」というものが設立され、この噂の検証が行われました。その結果によると、以下のようなことがわかりました。
◾️帽子をかぶっていると…
- 頭皮の汚れは増える
- 頭皮にいるバイ菌の量も増える
- 帽子内の温度や湿度は運動後に上昇し、そのまま高い値を維持する
その日の気温や湿度などによる影響もありますが、帽子内は基本的に30℃を越し、頭皮表面での湿度は汗でほぼ100%。頭皮のみ“熱帯雨林気候”にさらされているような状況になっています。

これ聞いただけだと帽子被ったらヤバイことになりそうなんだけど…

しかし、汚れるだけなら問題はないのです!
帽子を被ると汚れて不潔になりやすいのですが、要は1日の終わりにしっかり髪を洗えば問題ないのです。
頭皮が十分掃除されずに汚れたまま寝てしまうと、頭皮に残った菌が夜中に繁殖してダメージを与えてしまうので、しっかり頭皮を綺麗にしてから寝ましょう!
汗と雑菌繁殖のメカニズム

頭部には2種類、汗が出る場所があります。しかもそれぞれ異なる成分の汗が出ています。それが
- エクリン腺
- アポクリン腺
です。中でも「アポクリン腺」は髪の毛の生えている毛包へと繋がっており、汗を出す際に体内の不純物を排泄する機能があります。
しかも、その不純物には体内で摂取されなかった栄養素が含まれています。
その栄養素をエサとして「雑菌」が繁殖してしまうのです。
まとめると、帽子をかぶる事で帽子の中の温度と湿度が上昇し、栄養を含んだ汗が出る事で雑菌にとって繁殖しやすい環境になります。
帽子を被ったあと、汚れを放置すると、増えた細菌によって頭皮に悪影響があり、それがハゲの原因になる訳です。
なので帽子を被った日には、しっかりと頭を洗うようにしましょう!
水泳したらハゲる?

こちらも結論からいえばハゲません
プールには消毒作用のある「塩素」の成分が含まれています。この塩素ですが、プールに浸透している量では髪の毛や頭皮に大きなダメージは与えません。
しかし、中には塩素の影響を受ける人もいます。塩素の作用により髪の毛の色が徐々に薄くなってくる現象が確認できる人もいるようです。また髪が弱い人にとっては、髪の毛が傷んだり切れ毛が多くなる原因にもなります。
この原因は、プール後にしっかりとシャワーをして塩素を洗い流さないことにあります。塩素により頭皮の脂が機能せずに、外を歩いた時に紫外線によるダメージを大きく受けてしまうからです。
また、髪の毛が長時間濡れていることもバイ菌繁殖に繋がりますので、プール後はしっかりとドライヤーで乾かしましょう。
ストレスでハゲる?

ストレスでハゲるのは本当です…
ただし、ストレスでハゲる場合は、少しでもストレスを受けたらハゲるというものではありません。ストレスが一定のキャパシティを超え、本人が無自覚のうちに耐えられなくなってくると
- 10円ハゲ(円形脱毛症)
- その他脱毛症
がいきなり現れます。要は極度のストレスでハゲてしまうのです。
私達の身体はストレスを感じると自律神経のバランスが乱れます。自律神経は血流をコントロールしているため、体中の血の巡りが悪くなってしまいます。
当然、頭皮の血行も悪くなり、髪に必要な栄養分が届きません。次第に頭皮が硬くなり、髪が細くなって抜けやすくなります。
ストレスで抜け毛が増えるのは本当か。髪とストレスの関係とは
しかし、安心してください。ストレスによる抜け毛は、ストレスの原因さえ無くなれば時間をかけて元どおりになります。
大事なのは、ストレスの原因と向き合うメンタルですね…。
髪の毛の洗いすぎでハゲる?

これについても真実と言えますね
私たちの頭皮や髪の毛を紫外線から守ってくれているのが「皮脂」なのですが、この皮脂は過剰すぎても、少なすぎても頭皮環境に悪く、薄毛の原因になります。
皮脂が多すぎると | ・皮脂が酸化して刺激物になり、髪が育ちにくくなる |
皮脂が少なすぎると | ・紫外線など、外部刺激から守ってくれない ・水分が蒸発しやすくなり乾燥する |
シャンプーをし過ぎるというのは、この皮脂を過剰に落としてしまう原因になります。
皮脂が少なくなると、頭皮は1度過剰に皮脂を分泌しようとしてきます。それでまたシャンプーで過剰に洗い流すと、頭皮の脂が過剰に分泌されやすい劣悪な環境が生まれてしまいます。
夏場でも1日1回のシャンプーで十分と言われていますが、もし気になる方は朝に「湯シャン」をするくらいが丁度良いでしょう。
髪を洗いすぎて、髪を守る成分を飛ばしてしまっては元も子もありませんからね…。
また、髪の毛は夜寝ている間に成長し、就寝後2~3時間が髪の毛のゴールデンタイムと呼ばれています。その間に頭皮が汚れていては髪の成長の妨げになるので、シャンプーは基本的に夜するようにして下さい!
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