生え際が大きく後退してしまった方、薄毛に悩む方など、ハゲに悩む人なら一度は考える選択肢があります。それは「植毛」です。
ほぼ確実に成功するこの薄毛克服方法は、特に芸能人なんかに人気で、日本みならず、世界中の芸能人の間で秘密裏に行われている噂がささやかれています。
DA PUMPのリーダーであるISSAなんかその代表例です。左の写真はTV番組の企画時の写真なのですが、ハゲ隠しのためかほぼスキンヘッドにしています。しかし、めちゃくちゃ後退し切った生え際ラインはよく見えますね…


しかし、そこからISSAは何故かよく帽子を被るようになり、「本当にハゲかくしか…?」と噂が増え始めたところ、数年後には一気にボリュームのある頭に変身していました!こんなことができるのは植毛だけです。
しかし、植毛といっても実は様々な種類があり、それに応じて費用やリスクも変化します。
この記事では植毛の種類とメリットなどの情報をお伝えできればと思います。
植毛の種類
まず植毛について簡単に図で説明します。

植毛は大きく自毛植毛と人工毛植毛に別れます。その違いは言葉の通り自分の髪の毛を使って植毛をするか、人工的に作られた髪の毛を使って植毛するかですね。
しかしほとんどの人は自毛植毛をえらびます。なぜなら、そちらの方が髪の毛の定着率が高く安全だからです。

自分の髪の毛使えば、髪を移植した後の拒否反応が少なく、植毛が成功しやすいみたいです。
人工毛植毛はとにかく安いことが売りですが、人工毛を頭に植えるということは、「体の中に異物を混ぜる」ということになります。皮膚の炎症や移植した毛の脱毛などのトラブルを起こすケースは少なくありません。
覚えておきたい専門用語
◾️【シングルヘアグラフト】髪の毛が複数本生えている毛穴を基準にした単位
◾️【マイクログラフト】髪の毛の一本一本を基準にした単位
自毛植毛の種類
ニードル法(Choi式)
予め採取しておいた毛包を、植毛に使う専用の針の先端につけて、皮膚に穴を開けると同時に髪の毛を植えることのできる方法です。
以下で紹介するFUE、FUTという方法がマイクログラフト、つまり毛が生えている毛穴ごと移植するのに対し、ニードル法は毛髪の一本一本を使用します(シングルヘアグラフト)。
メリット
◾️作業工程が少ないので早く終わる
◾️植毛の傷が残りにくい
デメリット
◾️毛を一本一本移植するため、毛量がある髪の毛にはならない。
◾️料金が他の治療法と比べて高い
◾️植毛後のショックロスで脱毛が起こる確率が比較的高い
ストリップ法(FUT)
植毛に使う毛包を採取し、それを移植するための穴を皮膚に開けて、穴に毛包を移植するという3ステップを踏んで植毛を行う方法です。
- まず、植毛に使う毛包は、遺伝的なハゲの影響を受けない「後頭部」の毛髪部分から取ります。この際、メスで短冊状にまとめて切り取ります。切り取った箇所の頭皮は皮膚を引っ張り縫合します。
- その後、短冊状に切り取った、髪の毛のついている皮膚を細かくマイクログラフト単位までメスで切り分けていきます。
- そして、移植したい部分にメスで小さなスリット(穴)を作り、髪の毛をピンセットで差し込んでおしまいです。
メリット
◾️比較的料金は安い
◾️質の良い毛包を選んで移植できるので成功率が高い
デメリット
◾️後頭部の、まとめて皮膚を切り取った部分は一生の傷になる
ダイレクト法(FUE)
FUTと同じく、植毛に使う毛包を採取し、それを移植するための穴を皮膚に開けて、穴に毛包を移植するという3ステップを踏んで植毛を行う方法です。
しかし、FUTと大きく異なるのは「特殊な器具」を用いてこの過程を踏んでいる点です。
ニードル法とも似ていますが、こちらは髪の毛一本一本ではなく、毛包ごと移植できます。
このFUEは、FUTとは違い「1mm前後の口径のチューブ型のパンチ」を利用して後頭部からマイクログラフトを採取し、移植部に新たな毛穴を作成し、毛包ごと髪の毛を植え込んでいきます。
この特殊な器具を使うと何がいいのかというと、植毛する髪の毛をメスで短冊状に後頭部の皮膚ごと切り取らなくても良くなるという点です。
メリット
◾️仕上がりは植毛の中で1番いい
◾️施術後の傷が目立ちにくい
◾️質の良い毛包を選んで移植できる
デメリット
◾️時間がかかるため一度に大量の移植は行いにくい
◾️比較的費用は高い
人工毛植毛
人工毛植毛はその名の通り、人工的に作られた髪の毛を頭皮に移植する方法です。
価格の安さが1番の売りなのですが、その副作用と危険性から現在ではほとんどのクリニックで推奨されていません。
メリット
◾️価格は安い
◾️数の制限なく植毛できる
◾️傷は残りにくい
デメリット
◾️髪の毛が成長しないので違和感が生まれる
◾️自分の髪と髪質がどうしても異なるので違和感がある
◾️植毛後に拒否反応で脱毛するリスクが高い
◾️皮膚の炎症の原因になる可能性がある
1番人気の植毛方法は?
1番人気なのはダイレクト方(FUE)です。
多少コストはかかりますが、ショックロスの少なさ、仕上がりの良さ、傷痕の残らなさにおいてかなり優秀な植毛方法です。
現在では多くのクリニックがこの植毛方法を取り入れており、最もスタンダードな植毛方法としての地位を獲得しています。
終わりに
植毛技術は進歩しており、それに伴って価格も安くなってきています。
世界規模で見ると、日本は少し植毛が高価なところはありますが技術力と成功率の高さは安定していますね。ただ、格安植毛を求めて最近だと韓国やトルコへ植毛に行く人も多いようです。
また、クリニックによっては植毛を隠すための付け毛、カツラを提供したり、植毛部分が荒れないように専用の枕を一緒につけてくれるサービスもあります。
植毛の際には、それを行ってくれる医師が1番重要と言いますから、どのクリニックに行っても医師の履歴や手術歴をしっかり確認して、安心して任せられる人を選びましょう!
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