ミノキシジル外用薬は言わずとも知れているAGA治療、つまりハゲ治療の手段の一つです。ミノキシジルはアメリカ政府のFDAにも認められており、その効果がある程度認められています。
日本ではリアップが、海外ではロゲインがミノキシジルの外用薬として有名ですね。そんなミノキシジル外用薬ですが、実はリアップのような液体だけでなく、泡(フォーム)状の製品もあります。
この液体型と、フォーム型の違いにはどのような意味があるのでしょうか?
今回の記事では2種類のミノキシジル外用薬の特徴と、ミノキシジルの仕組みについて解説していきます。
ミノキシジルの液体型とフォーム型
まずミノキシジル外用薬には、ミノキシジルの他に水やエタノール、プロピレングリコールなどのアルコール成分が含まれています。
このアルコール成分は、ミノキシジルの溶解度を高め、水によく溶けるようにするために使用されています。さらに、プロピレングリコールは頭皮の毛包へ効率的にミノキシジルを届ける手助けもしてくれます。
しかし、アルコール成分は同時に肌のかゆみにも繋がってしまうのです。

ミノキシジル外用薬を頭に塗るとちょっとカユイのはそのせいだったのか
そこで、肌のかゆみを少なくするために作られたのがミノキシジルフォームです。 つまり簡単にまとめると以下のようになります。
液体型
◾️プロピレングリコールを含む
フォーム型
◾️プロピレングリコールを含まない

フォーム型の方が肌に優しいんだね!その代わり効果が薄かったりするのかな?

実は、フォーム型の方がより効果を発揮するとまで言われているんです。
フォーム型のミノキシジルは、標的の場所につけると液体のように垂れることはなく、ずっと止まり続けます。また、より早く乾燥するので待つ時間も短くて済むのです。まさに無駄を省いたハゲ治療の医薬品ですね。
アメリカ政府のFDAにも承認を付与されており、海外では液体型よりもフォーム型のミノキシジルが多く使われていると言われるほど人気です。
ミノキシジルの働く仕組み

そもそもミノキシジル外用薬を頭につけると、どういう仕組みで髪が生えるんだろう?

今回は少し詳しくミノキシジルの仕組みについて説明してみますね
ミノキシジルについては未だに正確な効果が把握されていませんが、その働きに関していくつか仮説があります。その中でも、
「ミノキシジルは血管を広くして血流を改善し、より多くの栄養を送ることで発毛を促す」
というのが非常にざっくりとしたミノキシジルの仮説です。これをもう少し詳しく説明していきます。
ミノキシジルが頭皮に吸収されるために
実は、ミノキシジルを頭につけるだけで全て吸収されるわけでは無いんですね。
人の頭にはそれぞれ「硫酸転移酵素」というものがあります。それが、頭皮に付いたミノキシジルを硫酸ミノキシジル(活性型ミノキシジル)に変換することで発毛に効果的なミノキシジルへと変化するのです。
頭にある硫酸転移酵素の数には人それぞれ差があり、多い人はミノキシジルがよく効き、少ない人はミノキシジルが効きづらくなっています。

自分の頭には硫酸転移酵素がたくさんありますように…!
また、この硫酸転移酵素の活発度も頭皮についたミノキシジルへの反応に関係があり、酵素が活発的な人ほどミノキシジルがよく発毛に効きます。
ミノキシジルが吸収されてから
2008年の研究では、ミノキシジルは末梢動脈にあるカリウムチャネルを開き、細胞膜の過分極を引き起こすことが分かりました。

末梢動脈とはつまり、心臓から離れた位置にある頭、腕、脚などの部位の動脈ですね。
カリウムチャネルが活性化すると、細胞増殖のために細胞周期がG1期へ移行するきっかけになります。つまり、ミノキシジルは細胞増殖において重要な役割を果たしているのではないかと言われています。
現時点でいえることは、ミノキシジルはカリウムチャネルを開け、それが何らかのメカニズムを経由して毛乳頭細胞を活性化し、発毛効果につながっているということです。
また、この理論はミノキシジルを用いた動物実験の結果からも支持されています。

細胞増殖するとなんで髪の毛が生えるの?
髪の毛というのは、死んだ細胞の塊です。毛母細胞が活発に分裂・増殖することによって押し出されるように伸びていきます。
つまり、細胞増殖を活発化させるミノキシジルは、頭皮の毛母細胞も活発化させ、髪の毛の成長を促進する役割を持っているのです。
ミノキシジルが頭から吸収される割合
2012年の研究では、ミノキシジルの吸収率はミノキシジルの濃度、ミノキシジルの撒布頻度、頭部の角質層のバリア機能の状態に左右されますが、だいたいミノキシジル外用薬を頭に塗ったうちの約1.4%が頭皮から吸収されると判断されています。
しかも、その吸収された1.4%のうち、約95%は、4日以内に腎臓を通り尿として排泄されてしまうのです。

えっ!つまり吸収された1.4%のうちの5%しか効果を発揮しないのか…

1.4%の5%…つまり0.07%…
結果的にミノキシジルは頭皮についた99%以上は発毛と関係なく消費されてしまうということでした。しかし、それでもちゃんとミノキシジル外用薬で発毛を実感できている人は多く、ミノキシジルの偉大さが分かります。
ミノキシジルの外用薬まとめ
ミノキシジルの仕組みについては未だ不明点はあるものの、研究は着々と進んで完全解明の日は近づいています。そこからさらに新しい育毛成分の発見などに繋がってくれれば良いですね。
ミノキシジルフォームは日本ではあまり売っている通販を見ないですが、何ででしょうね…。海外だとAmazonで普通に売っていますが。
液体型ミノキシジルであるリアップなら通販でも購入可能です。もしクリニックに通うのが嫌で、自宅で発毛剤を試してみたいという方はリアップをお試しください。
コメント